平成磐田文庫「カボチャ食堂」が、独自に東海道の風景を歴史的価値を踏まえて吟味し、ここに代表的な八つの景色を推薦します。
名付けて「東海道いわた八景」
磐田の歴史的名所を歩いてみませんか?
磐田原大地東端の三ケ野坂に位置する大日堂を配した古境。 元龟3年(1572)武田信玄が上洛を目指し、信濃から遠江に侵攻。 久野城救援の為、德川家康が浜松城を出発し木原に布陣していた武田軍の様子を偵察するために家臣がこの場の松の大木に登ったと伝えられている。
主祭神·矢奈比貴命は安産·子育て·縁結のご利益があり、菅原道真を祀るお天神様として学問の神様としても崇敬されている。 北側の裏山一帯を昭和10年(1935)、つつじ公園として開園、 霊犬神社を公園中央に配した。30種3.500株のつつじが植栽されている。
延長5年(927)の延喜式神名帳に名前がある。 見付に違江国の国府が置かれ、遠江国の総社としてあがめられた。 15もの神々が本殿に合犯されている。 2015年三間社流造り檜皮すさの本殿が静岡県有形文化財に指定された。
明治5年(1872)の学制発布により、明治8年開枚校。 現存する日本最古の木造擬洋風小学校校舍。 国学者で総社の宮司大久保忠尚が元治元年(1864)神社境内に磐田文庫を設立。共に国史跡に指定されている。
御油宿までの姫街道は、 兜塚遺跡の脇を通る池田の渡しへの近道。 中世以降浜名湖南岸の往来が盛んになると利用者は減ったが、戦国時代に街道が整備され東海道に付属する街道として宿が置かれた。 「本坂通」が姫街道と呼ばれる様になったのは幕末以降のこと。
天平年間(729~)に遠江国府に天武天皇の曽孫である桜井王が国司として赴任された時、国内に創建されたのが始まり。 寬永12年(1635)に建立された楼門は静岡県の文化財。 中門、本殿、拝殿、幣殿は市の文化財に指定されている。
七重の塔があったとされる国分寺は天平13年(741)に建設が始まる。 大正12年(1923)史跡の指定を受け、昭和26年(1951)発掘調査によリ全国で初めて建物の配置が明らかに。68ある国分寺跡地の内、讃岐-遠江。 常陸の3か所が国の特別史跡として昭和27年(1952)に指定されている。
応安4年(1371)旭光房の開いた浄土宗善導寺の境内に徳大寺公の基所の目印として植えられたと伝えられる樹齢700年の巨木。 昭和34年(1959) 県の天然記念物に指定される。 駅前開発にともない昭和42年(1967) 善導寺は東大久保に移転した。